教雲寺墓地(広島市安佐北区)に寺岡石材工業製黒龍特級和墓を安佐南区沼田より移設。

皆様こんにちは、今年は例年より雪の多く降る年と感じておりますが、今年は特に墓石の引っ越し、墓移転工事のご相談やご注文が多いと実感しております。この度のお客様は、平成8年、広島市安佐南区沼田町の共同墓地に弊社が建てたお墓を、安佐北区安佐町の教雲寺墓地へお引っ越し(墓移転)された事例の紹介でございます。理由として、相続された娘様は現在、広島市安佐北区にお住まいで、墓地迄の距離の問題と、旧墓地は山中で、足場がとても悪く、お参りや管理が出来ないとの問題で、近くの教雲寺墓地を購入され、移設再建されました。

墓石の規格は9寸角座四重台、法名石(霊標、戒名板)、屋根付き香立て蝋燭立て3点セット、ボンボリ立て石の組合せで、石材は黒龍石特級です。

平成8年、26年前のお墓。沼田町の共同墓地に頑丈に建っていたお墓を(解体、運搬)工場に持込み、研磨と墨入れ等で新品に近い状態に仕上げました。

基礎巻石内の真砂土を鋤取り、砕石(生0-30)投入転圧、土壌改良して墓地を固めます。墓地に依っては杭打ちも行います。

三段目の大きな一枚石(納骨石)が座る設置面は、予め基礎コンクリート固めしておきます。墓の重量は約1000kg。将来傾かない様に基礎工事します。しかし墓地に依っては地下掘り下げ制限もあります。意味の無い過度な基礎工事は却って将来移設時に撤去に困り、別途費用が加算されたりしますので、適正な基礎工事で行います。また、お骨を埋葬する下地にはコンクリートは敷かず、水はけの良い川砂や浄土砂(赤土)とします。

*コンクリートを下地に塗っては水捌けが悪いだけでなく、お骨が土に還りません。

其々の台座はパーツ毎に傾かない様、水平器で調整を取ります。

角座布団は、お仏壇の中の仏様が蓮の花に立っておられる蓮蓮華の象徴意味です。同じ8寸でも約12~15cm高くなります。

台座に正確に仏石(倶会一處)が中心になっているか、前後左右細かに寸法を測って据付ます。

地面には防草対策として防草土+玉砂利、屋根付き線香立て蝋燭立て3点セットを設置する板石を固定。

ボンボリ立て台石には、ステンレスパイプとキャップを装着。

目地は、専用の免耐震ストーンボンド。はみ出さない様に養生テープを予め貼ってから目地入れします。

完成です。本堂のセンター位置でバッチリバランスも良く、見守られ立派なお墓になりました。

ki

石材)黒龍石特級K12 規格)9寸角座布団四重台 製作)寺岡石材工業工場